TeX関連の本。
Posted On 日曜日, 6月 19, 2011 at 時刻: 22:29 by Masaこんばんは。最近、を使って様々な文書を作ってます。以前まで、レポートはWordで書いてレポート用紙の枠に収めることにこだわっていたんですが、数式の汚さなどから今年から
を使って書くことにしました。
実は私は、あの有名な" 美文書作成入門"の第4版も持っていまして(改訂版が出ました)、こちらも使っておりますが、今回は主に
に挿入する図を作成する、
に関しての本を購入しました。
それは、"で楽々
グラフ"というものです。
こちら(左)↓
右側は先程紹介した、 美文書作成入門の第4版になります。ちょうど私が買って1週間か2週間したら改定したものが出ました・・・
本題に戻りますが、というのは、簡単に言うと数式処理ソフトを用いて、その図をうまく処理して、
のpicture環境に落とし込み、それをあとは\inputで挿入できるようにしてくれる数式処理ソフトのパッケージです。
現在の対応している数式処理ソフトは、Maple、Mathematica、Scilab、Maxima、またRなんかも対応しています。
個々の数式処理ソフトについては言及しませんが、MapleとMathematicaに関しては有料です。
この書籍では、Scilabを用いて、様々な図を描画する方法を紹介しています。(Scilabはフリーソフトです。)も慣れないと難しいものがありますが、こちらの
もすごく簡単というわけにもいきません。この本の印象を言わせて頂くと、"
が使える、基本を理解しているのを前提"として書かれているように思います。実際そうですけど。
ですから、ある程度使えて、更に美しい図を挿入したいというような方には有用かもしれません。また、Scilabもコマンドで入力しますから、そちらの知識もあれば良いのですが、この本では、Scilabで使うコマンドも書かれていますから、そこまで心配は要りません。を使うメリットとしては
(1)picture環境のコマンドを覚えなくて良い
(2)マクロ集のやはりコマンドを覚えなくて良い、マクロの使いづらさがない
(3)機種に依存しない
などです。こちらは公に公表されているものだと思いますので、ここで触れても大丈夫だと思いますが、何か問題がありましたらお知らせ下さい。
もちろんpicture環境のコマンドはとても大変ですし、他に用意されているマクロ集も、やはりコマンドを覚えなくてはいけませんから同じです。
機種に依存という点では、実はWinTpicという、図を見ながらマウス操作で図を作成できるソフトがありまして、こちらも大変便利なんですが、Windowsでしか動かないという欠点があります。でもこのソフトは結構便利で、私も簡単な図であればこちらを使っています。WinTpicもの書体を使って式などを書けますし、関数機能も今のところは弱さを感じていません。
は、やはりバックに数式処理があるため、計算、関数の表示、ループ処理など、数式処理でしかできないメリットを生かせます。
こちらももちろんの書体で数式を書けますから、フォントの違いが気になることもなく、ファイルサイズが大きくなることもないのが強みです。
私も使い始めたばかりですから、まだ分からないことが多いです。
これで興味を持たれた方は、是非.comにアクセスしてみてください。色々と情報が得られると思います。また、当blogのメールアドレスへ質問して頂いても構いません。お答えできる範囲で返信させて頂きます。
書籍については
[改訂第5版] LaTeX2e 美文書作成入門
(新しくなりました)
KETpicで楽々TEXグラフ(今回購入したものです)
簡単なTeX環境の作り方 for Windows
Posted On 月曜日, 4月 25, 2011 at 時刻: 22:42 by Masaお久しぶりです。今回は組版処理ソフトウェア、の簡単なインストール方法をご紹介します。
Windows環境で、設定・ファイルの用意を自動で行ってくれる方法です。こだわりたい方は無視して下さい。スクリーンショットはWindows 7ですが、XPでも同様に行えます。
全体の流れは、
○のシステムファイル・dviビュアーなどを自動でインストール
↓
○お好みのエディタをインストール(今回はEasy
をご紹介)
↓
○エディタで環境設定を行う(自動)
↓
環境整備完了!
まず、のシステムファイルを入れますが、全て揃えるのは大変です。そこで、私はその辺の処理を全て自動で行ってくれる、
インストーラ3 というのを使っています。普通に使うファイル群はこれが全て自動でインストールしてくれます。スタイルファイルなど必要な物は適宜入れましょう。
まずはダウンロードして解凍します。
起動すると、次のような画面になります↓
"次へ"を押して進みます。
何やら設定が出てきます↓
分からない場合、面倒な場合はいじらなくてOKです。
また"次へ"をクリックして進みます。
更に設定が↓
この画面でも特にいじらなくて結構です。接続エラーが出た場合はURLを変更してみて下さい。
次はこの画面になります↓
このソフトはインターネット経由でファイルを探し、パソコン内にあればバージョンを比較、入っていない物を自動で選んでくれます。私のPCにはもう環境が整っているので、入っているものとそうでないものがあります。分からなければいじらなくて結構です。"次へ"を押せば自動でダウンロード・インストールされます。
全てインストールが終われば、大体の必要なファイルは揃っています。
次にエディタ、統合環境をインストールします。詳しい説明は省略しますが、統合環境を入れると作業の効率化が図れるほか、入力支援機能などが使えます。(私は使っていませんが)
のソースファイルはメモ帳でも何でも作れますが、エディタを使うことで、ソースファイル記述→コンパイル→dviビュアーでチェック→pdf出力などといった一連の操作をそこで完結できます。
エディタは何種類もありますが、私はEasy
というものを使っています。ここで設定するのも自動で行えますからとても簡単です。
まずは、Easyをインストールします。インストールが完了したら実行します。
次に、オプション(O)→TeX環境設定(T)をクリック。
※背景が緑ですが、これは私が設定したためであって、標準の色とは異なります。
エディタの背景色を変更する場合は、オプション(O)→エディタ設定(E)で変更できます。
するとこの小さな画面が出てきます↓
ここで、"TeX環境を自動で設定する"をクリックすれば、コンパイラ、dviビュアー、pdfリーダなどの設定が全て自動で行われます。
これが終了すれば、もう使えるようになっています!
今回はインストールのみの紹介ですから、ここまでとします。不明な点などありましたらメールなどでお問い合わせ下さい。また、何か問題点ありましたら、削除・修正します。
ちなみに、OSは Windows 7 Ultimate(64bit) です。Windows XP Professional(32bit)でも同様にインストール、実行できています。