燃費のお話。
Posted On 日曜日, 3月 20, 2011 at 時刻: 15:34 by Masaこんにちは。前回の投稿も受けて、今回は燃費についてお話ししたいと思います。ちょっと色々科学的?工学的に考えてみますが、ちょっとした簡単なことなので分かって頂けると思います。
燃費、というのはまあ燃料消費のことですが、基本的にkm/Lという単位で表しますね。これは"燃料1Lあたりで何km走れるか"ということです。つまり1Lあたりの走れる距離が長くなれば、1回の給油でたくさん走れることになります。良いことですよね。燃料をケチる訳ではなく、楽しくて燃費も良ければすごく良いことだと思いませんか?もちろん、"使わない"というのが燃料を使いませんが、そういう訳にもいきませんよね。
さて、燃費を向上させるにはいくつか方法がありますが、私は基本的に、運転技術でどうにかなる部分が大きいと思います。どの車に乗っても、ある程度の運転方法で燃費はマシになるものです。そうは言っても、すごく簡単なことでOKですので、まずは運転技術について触れたいと思います。まず、
1. アクセル操作・先読み運転
まずはアクセルペダルの踏み方です。まず基本的なことを考えてみましょう。ガソリンを使うときというのは、当たり前ですが燃料を燃やすとき、加速するとき、つまりアクセルペダルを踏むときです。アクセルペダルを踏むときはふつう、発進時と加速時ですね。ですから、このときに無駄にガソリンが消費されることがなければ燃費は向上する、ということです。
みなさんは公道でレースをしていますか?違いますよね。よく、信号が青に変わった瞬間にものすごい加速で走っていく車を見ます。でも考えて下さい、日常でフル加速が必要ですか?私は必要がないと思います。
速さには2種類あります。"瞬間の速さ"と"平均の速さ"です。
"瞬間の速さ"とは、今そのときメーターが40km/hを指しているとして、まさにその瞬間に出ている速さのことです。止まっているときは、0、高速道路を走っていて、100km/hでもそれはその瞬間の速さなのです。
"平均の速さ"とは、ある期間(時間)内の、速さの平均値です。例えば東京を出発して、300km先の目的地を目指すとします。ぴったり300kmの道路があったとしても、一直線の道路でもない限り、信号があったり、渋滞に巻き込まれたり、休憩すると、同じ速度で走り続けることは普通に考えて無理ですよね。つまり、途中で高速道路に乗って、100km/hで走っていても、今までに信号で止まったり、一般道を走れば100km/hは出ませんね。つまり、始めから終わりまで100km/hで走ることができれば3時間ぴったりで到着します。しかし現実には不可能です。"その間の全ての瞬間の速度を平均したもの"が、最終的に到着時刻に関係する訳です。
長くなりましたが、いくら速く走っても、早く着くためには"平均の速さ"を速くするしかないのです。つまり焦って加速をしてもほとんど無意味ということなのです。スピードを違反しないのは当たり前ですが、簡単に言ってしまえば、止まらなければ良いのです。信号で止まっても、一時停止や歩行者が横断するために止まっても、それ以外で不必要な停止が無ければ(スムーズに走るということ)良い訳です。
例えば、今信号が青になったとします。しかし2本先の信号が赤と判断できます。このとき、今思い切り加速しても先の信号が赤ならば止まらなければなりませんよね。ブレーキを踏むということは、ガソリンを燃やして得た運動エネルギーを熱エネルギーに変換してしまう訳です。走る=ガソリンを燃やす=お金を燃やす(ちょっと語弊があるかもしれませんが)ということなのですが、ガソリン代の分だけ走ってくれればそれは良いですが、普通に考えて、それが熱になってしまったらもったいないですよね。
この場合、妨げにならないようにある程度加速し、惰性で止まれるくらいになったらすぐアクセルOFF、惰性で走り最後にブレーキで完全停止、これが一番理想的だと思います。今はインジェクション車が一般的だと思いますが、これはコンピューターで燃料の噴射を制御しているものですが、一般的にアクセルOFFのときは燃料カットを行っています(冷間時やアイドリング時を除いて)ので、早めのアクセルOFFは効果的です。キャブレター車でもガソリンの使用量を減らすことができるので同じです。
2. 低めの回転数で速度キープ
次に、一定のスピードで巡航するときには、出来るだけ低い回転数をキープします。MTはもちろんですが、ATでもどんどんシフトアップしてくれるでしょう。低い回転数で走れば音も静かで快適です。加減速はできるだけムラのない走り方を心がけましょう。信号のほとんどないところや、高速道路ではかなり効果が出てきます。
長くなりましたが、この2つはごく簡単な上にスムーズに走れて、自分にとっても良いですよね!私は"エコ、エコ"と張り切るのが苦手ですし、セコセコやらないタイプですが、さりげなくエコ、ですよね。
次は、車(バイク)についてです。ここでも簡単にしか触れませんが、メンテナンスや少し気を付けるだけで燃費が良くなることもありますよ。
1. 空気圧はOK?
忘れがちなのが、タイヤの空気圧です。車ならドアの辺りなどに適正な空気圧が記載されています。空気圧が適正でないと、燃費どころか安全に関わります。以前転がり抵抗を減らすために空気圧を適正よりも高くしましたが、これは真似しないようにお願いしますね。
2. エンジンオイルはOK?
更に大事なのが、エンジンオイル。量は適正ですか?きちんと交換していますか?最近では、低燃費向けの比較的柔らかい粘度のエンジンオイルがあります。低粘度のオイルは流動性に優れ、抵抗も減りますが、それと同時にエンジンの保護性能も低下しがちです(保護性能を向上させたものもある)。エンジンの種類や特性、車を使う場所によって使い分けましょう。
3. 余計な物を積まない
当然ですが重い物を動かそうとするだけ、力がたくさん必要です。不必要な物を積みっぱなしになっていませんか?車が軽ければ、力が少しで済むだけでなく惰性で走るときにも有効です。
以上5点ですか、すぐに実行できて以外と改善するにも奥深いものがあったりしますよね。これらばかりに気を取られて安全確認を怠ったりイライラしてはどうしようもありませんので、何となく気を付けるだけでも効果があると思います。当たり前ですが、100%の効果を保証する物ではありませんので、参考までにお願い致します。また間違った記載がありましたらご指摘下さい。それではまた。